東京都白金台にある寺の境内に計画した、1週間のインスタレーション。動物のようでもあり、山脈のようでもあり、家のようでもあるような佇まいを目指してつくられた。構造体となる面は、スチレンペーパーを千鳥状に貼り合わせたものから切り出し、板同士がたわみつつ支えあうことによってかたちが生まれている。スチレンペーパーの上には、落ち葉が一枚ずつ貼られ、まるで毛皮をまとったかのようなテクスチャーとなった。内部に入ると、床には鏡が貼られ、濃紺の薄暗い空間に上から光が差し込んでくる。製作にあたっては、多摩美術大学の学生の皆さんに協力いただき、ワークショップによってつくられた。