東日本大震災の後、当時約600世帯の方がお住まいになっておられた仮設住宅団地の中につくられた子どもたちのための集会所。仮設住宅で暮らす子どもたちの心にあたたかい記憶として刻まれる、居心地がよく楽しい場所となってほしいという思いを込めて設計した。完成したみんなの家は3つの家が集まってできている。1つめは大きな掘りごたつに皆で集まる「テーブルの家」。2つめは土間に薪ストーブのある「あたたかい家」。3つめは車輪が付きさまざまな場所に移動できる「お話と演劇の家」である。家同士は幅の異なる縁側でつながれることで、狭い場所や広い場所、明るい場所や暗い場所があり、まるで小さなまちのような「みんなの家」となった。