元庁舎を図書館へとリノベーションするプロジェクト。まちに初めて出来る図書館だったので、「自分たちのまちを自分たちでつくる」を合言葉に、まちの方々とともにつくる図書館としたいと考えた。既存の庁舎の大きな吹き抜けを生かし、前にある屋外の広場と連続する屋内広場を設け、1階は人々が出会う賑やかな場として、2階はより落ち着いて読書を楽しむ場として計画した。入口を入ると、パンを焼くカフェや、ものづくりの場であるファブラボ、キッチンスタジオ、地域の資料展示など、これまでの図書館にはなかった様々な機能が目に飛び込んでくる。二階は奥行きの深い窓を生かし、デイベッドやテーブルなど景色を楽しみつつくつろげるコーナーをつくっている。