Project
8_The way of looking landscape
Year2022
Lecturer
Hiroko EDANI惠谷 浩子 / 奈良文化財研究所文化遺産部主任研究員
Photo
KOH AKAZAWA赤澤 昂宥
風景の見方 ー京都に息づく関係性を読み解くー
惠谷浩子さんとの対話
2022年1 月15 日
17:00 –18 :00 プレゼンテーション
18 :10 –19:00 ディスカッション
普段何気なく目にする風景には、実はたくさんの情報が重なり合っている。例えば地形の成り立ち、水や風の流れや植生、土地を切り拓き住みこなしてきた人々の営み、そこで育まれてきた文化や習慣。それらは時間的なものであり、空間的なものだ。そうした風景の中に息づくものを、手繰り寄せ、つなぎ合わせ、その場所固有の全体として記述して未来へとつなげていくこと。それが惠谷浩子さんの仕事だ。
風景の中を歩き、場に流れる空気を吸い、人々の話を聞き、文献を調べる。その眼差しの中には場所に対する愛と、純粋な好奇心がある。第8回Hamacho Liberal Artsは、京都を対象に、惠谷さんがどのように風景を見ているかをともに紐解く機会となった。
惠谷浩子〈エダニヒロコ〉
1983 年 広島県生まれ。東京農業大学大学院卒業。専門は造園学。現在、奈良文化財研究所文化遺産部主任研究員。京都や宇治、四万十川流域をはじめとする全国各地の文化的景観の調査研究に携わり、土地の自然条件、地域の来歴と現在から、それぞれの地域らしさと持続のあり方を探求している。著書に 『地域のみかた―文化的景観学のすすめ』(共著)、『「京都の文化的景観」 調査報告書』(共著)、『遺跡学の宇宙―戦後黎明期を築いた 13 人の記録』(共著)など。