Project
21_Humble Creativity
Year2024
Lecture
Taki Yosuke多木 陽介
photo
KOH AKAZAWA赤澤 昂宥

控えめな創造力-戦後イタリアにおけるプロジェッタツィオーネの思考-

多木陽介さんとの対話

2024年10月26日〈土〉
17:00 –18 : 30 プレゼンテーション
18:30 –19: 00 ディスカッション

戦後イタリアを代表するデザイナー、ブルーノ・ムナーリ、アキッレ・カスティリオーニ、 そしてエンツォ・マーリ。彼らは、デザインをする時、常にそこに必要なものとは何か?に立ち返って考え、よく観察し、自らの手でつくってみることを通して、アイディアを組み立てていた。そうして生まれるデザインとは、デザイナーの考えを一方的に押し付ける、独りよがりデザインとは異なり、私たちの生きる喜びそのものを讃える、“控えめな創造力” と呼ぶべきものだ、と多木陽介氏は言う。そのように、多木氏が “ プロジェッタツィオーネ” と呼ぶデザイナーの思考方法、その生き方から学び、これからの私たちの社会に必要とされるものづくりのあり方を、ともに考えてみたい。

多木陽介〈たきようすけ〉
ローマ在住。演劇活動や写真を中心とした展覧会を各地で催す経験を経て、多様な次元の環境(自然環境、社会環境、精神環境)においてエコロジーを進める人々を扱った研究を展開。芸術活動、文化的な主題の展覧会のキュレーションおよび会場構成、講演、そして執筆と、多様な方法で生命をすべての中心においた人間の活動の哲学を探究する。主な著書に『(不)可視の監獄ーサミュエル・ベケットの芸術と歴史』(水声社、2016 年)、『失われた創造力へ:ブルーノ・ムナーリ、アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリの言葉』(どく社、2024 年)など。