Project
19_Reading "Landscape of houses and gardens"
Year2024
Lecture
RYUE NISHIZAWA / ARCHITECT西沢 立衛 / 建築家
『家と庭の風景』を読む
西沢立衛さんとの対話
2024年 5月25日〈土〉
15:00 –16:30 レクチャー
16:30 –17:30 ディスカッション
『家と庭の風景ー日本住宅の空間論的考察』は1950年代から60年代にかけて、建築家・増田友也によってまとめられた、日本住宅の伝統的空間構成の建築論的研究の草稿である。日本的空間の構成を、社会構造や文化、風土、民族的心性に照らし合わせつつ、論理的かつ感覚的に解き明かしていく眼差しには、増田の建築家としての創造力が満ち溢れている。今回の浜町リベラルアーツでは、建築家・西沢立衛氏とともに本著を読み解いた。SANAAの建築がそうであるように、素晴らしい現代建築は、過去と確かにつながっている。そこに現れる「日本的であること」を、情緒的に捉えるのではなく、設計の創造力へとつなげていくことはできるだろうか?増田の言葉を、生きた言葉として受け取り、その可能性をともに広げていく機会となった。
西沢立衛 (にしざわ りゅうえ)
1966年東京都生まれ。1990年横浜国立大学大学院修了と同時に妹島和世建築設計事務所入所。1995 年より妹島和世とSANAA設立。1997年西沢立衛建築設計事務所設立。現在横浜国立大学大学院Y-GSA 教授。主な受賞に、プリツカー賞、日本建築学会賞、吉阪隆正賞等。主な作品に、ウィークエンドハウス、金沢21世紀美術館*、森山邸、House A、 豊島美術館、十和田市現代美術館、ROLEXラーニングセンター*、 ルーブル・ランス*、済寧市美術館等。(* は共同設計)