愛される建築、魅了する都市 ーヴェネツィアの秘密をさぐるー

陣内秀信さんとの対話

2023年1月2 9 日
15:00 –16:30 レクチャー
16:30 –17:30 ディスカッション

世界中のどこにもない、ただ一つの都市、ヴェネツィア。ヴェネツィアを訪れるものは誰しもこの都市の虜となり、その魔術的な魅力がどこから生まれてくるのか知りたくなるだろう。季節によってその色と輝きを変化させる水面。大小の運河をゆったりと渡っていくゴンドラ、靴音の鳴り響く、硬い石畳の路地。角を曲がると突然現れる美しい教会たち。子どもたちが笑い声を上げて横切る広場。みずみずしい緑あふれる静寂の中庭。ヴェネツィアを歩いていると、建築と都市は分かち難く一体であることを否応なく感じ取ることになる。2023年最初のHamacho Liberal Artsは、ヴェネツィアを深く知り、そしてこよなく愛する陣内秀信さんをゲストにお招きし、ヴェネツィアの建築の都市について語り合う機会となった。

陣内秀信　（じんないひでのぶ）
1947 年福岡県生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。1973-1975 年ヴェネツィア建築大学留学。1976年ユネスコのローマ・センター留学。1990 年法政大学工学部建築学科教授（2018 年退官、現名誉教授）。イタリアの建築・都市史を中心に、ヴェネツィアと江戸・東京の比較など、幅広い研究に取り組む。著書に『東京の空間人類学』(1985 年 )、『ヴェネツィア―都市のコンテクストを読む』（1986 年）、『ヴェネツィア―水上の迷宮都市』（1992 年）、『水都東京 地形と歴史で読みとく下町・山の手・郊外』（2020 年） 他多数